四肢欠損の講演家カイル・メイナードさん

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ある新聞で、四肢欠損の講演家カイル・メイナードさんの記事を読みました。

メイナードさんは先天性四肢欠損の症のため、両腕は肘まで、両足は膝の上までしかありません。ですが、ハンディをものともせず、アスリートとして功績を残し世界屈指の山々を登頂されています。そんな彼を支え、生きる原動力となったのはいつもそばで見守ってくれた家族と彼は伝えています。腕の先がない事で、日常的な動作の習得に人の何倍も時間がかかり、同世代の子供達がスプーンを上手に使って食事ができるようになっても、自分にはできない、何度も食べ物をこぼし、いらだち、恥じらいを覚えたといいます。自分は他人よりハンディが多い分、これから乗り越えなければいけない壁も多いとご両親はメイナードさんに諦めない心を育もうとしてくださったそうです。そして、ご両親が彼によくかけた言葉に私は心を打たれました。『どこに目を向けるかで、エネルギーの流れは変わる。世界が違ってみえる』と。私は日頃から『感謝できることを見つけよう』と心がけています。そしてこれからも自分で自分を励ましながら進んでいくには、『どこに目を向けるか』はとても大切な考え方だと思いました。

メイナードさんは『出来ない事ばかりを意識すると、本来できることさえ出来なくなってしまう。出来ることに目をむければ、自分の中に秘められた力が発揮できる』と、そう両親から教えられた。と言われています。耐え難い苦労の中、荒波を乗り越えたメイナードさんの言葉は重みがあります。素晴らしいご家族に恵まれて今、講演家という立場で様々な人を励ましておられます。どんな状況であれ諦めなければ夢は叶うと、そのことを多くの人に伝えたかったと。素晴らし生き方だと感銘を受けました。

私が育てているのは肢体不自由の子供ではなく、自閉症の子供です。同じ”障害”といえど、全く違うジャンルの為、知的障害の重い我が子には、何かを考え方を教えるということはできません。もちろんありったけの愛情と、生きる力(スケジュール、自分で決めて動く意思決定、身の回りの自立)など教えていくことはたくさんですが、自閉症の子は健常児と違い、何事も自然に学んでいく事ができない為、時にぐっとこらえて距離を取る必要もでてきます。未熟な私は、何度も感謝できることを見つけて日々過ごそうと思っていながらも娘の調子が悪くなったり、家族に問題がおきるとそれを忘れてしまいます。やっと、10年悩んできた娘の不眠に改善に向かい、自分も少し健康を取り戻してこうしてブログも書けていますが、今まさに自分が倒れるのではないか、もうダメかもしれないと思い頑張ってるお父さんお母さんがいたら、私はそこにそそぐエネルギーに敬意を表したいです。そして絶対に一人で抱えこまず、学校や病院、行政など周りにたくさん吐き出して頂きたいです。そしたらピンチをチャンスに変えられるかもしれません。今回はメイナードさんに多くの励ましを頂きました。記事に書か入れていることなんて、ほんの一部であり、大変なことを乗り越えた、いや今もなお乗り越えている彼の人生を見習って、私も自分らしく生きていきたいなと思います。

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